海と灯台のまち

「海と灯台のまち」の灯台紹介 大分県 佐伯市 鶴御埼灯台

大分県 佐伯市 鶴御埼灯台

九州最東端、鶴御崎の標高150mに位置する灯台。鶴御崎は軍事上の要衝であった歴史を有し、鶴御埼砲台跡地に建てられた灯台は豊後水道を行き交う船舶の安全を見守っている。灯台から少し歩いた先の展望台は紺碧の海が広がる絶景スポット。

灯台データ

  • 初点灯: 1981(昭和56)年
  • 灯台の高さ: 14.5m
  • 灯りの高さ: 197m
  • 形状: 白色・塔形
  • 灯質: 単閃白光
  • 光達距離: 約43km
  • レンズ・灯器: キセノン灯器
  • 構造: コンクリート造
  • 設計者: 不明

地理データ

地理:九州で最も早い初日の出

大分で一番東に位置する鶴御崎は、九州で最も早い初日の出が楽しめるスポット。海抜200mの断崖からは日の出のみならず豊後水道を見渡せることもあり、年間を通じて観光客の人気を集めている。

気象:四季折々の風景が楽しめる

鶴御崎周辺は夏は暖かく、冬は寒く風が強いものの晴れが多い気候が特徴。年間を通して湿度は高め。気温は極端な暑さや寒さを記録することが滅多にない。ツバキ、ツツジ、ノジギク、デイゴなど季節ごとの花が咲く。

歴史:戦争当時の史跡が残る街

鶴御埼灯台の下は、太平洋戦争当時には豊後水道守りの要所として部隊が駐在していた場所。現在は公園に整備されている灯台周辺には砲台跡や防空壕の跡など戦争当時の史跡が数多く残されている。

伝説:「鶴御埼」名前の由来

昭和30年に鶴見町周辺の三村が合併。その際に、もともとは「鶴見崎」だった地名だが、岬の先端への信仰的な理由により、敬う気持ちの現れとして現在の「鶴御崎」になったという説も。

漁業:漁業や海運業が盛んな天然の良港

大分県の南端に位置する佐伯市は、目の前に豊後水道の旅情が広がり、江戸時代には毛利家2万石の領地という歴史がある。「佐伯の殿様、浦でもつ」と言われたほど、天然の良港に恵まれている。

農業:生産量日本一「かぼす」

鍋や焼き魚と一緒に食べるだけでなく、「かぼす」を餌に加え、恵まれた海流とリアス式海岸という地の利を活かし、養殖の魚を育てている。「かぼす」特有の柑橘系の抗酸化作用が働き、鮮度も味も格段にあがるのだとか。

食文化:ソウルフード「ごまだしうどん」

豊富な種類の魚が獲れる鶴御埼。明部にも鶴あじ、鶴さば、鯛ハム、無塩汁など、魚介を使ったものが多い。魚介類とゴマ、醤油などを合わせたご当地「ごまだし」を使ったうどんは地元のソウルフード。

伝統行事:顔についた墨の量を競う「木浦すみつけ祭り」

全国屈指の銀山として栄えた山里に伝わる、2年に1回開催の祭り。その歴史は400年。祭りでは輪切りにした大根に墨をつけ、誰彼構わず顔に塗りつける。顔についた墨が多いほど縁起が良いとされ、笑顔と歓喜にあふれる祭り。

灯台

「海と灯台のまち」の灯台をもっと見る

三重県
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鳥羽市

菅島灯台

三重県鳥羽市の沖にある菅島に建つ灯台。現役灯台としては日本最古のレンガ造灯台で、ブラントンの設計による搭形は歴史的価値の高さを認められ、Aランクの保存灯台に指定されている。

島根県
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松江市

美保関灯台

島根半島東端の地蔵崎の先端に位置する灯台。山陰最古の石造灯台で、岬からは日本海を望み、晴れた日には隠岐の島を見ることもできる。2007年には灯台として初めて国の登録有形文化財に登録された

静岡県
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下田市

爪木埼灯台

伊豆半島の東海岸から太平洋に突き出た須崎半島の先端に建つ灯台。周辺は爪木崎自然公園として整備されている。野水仙の群生地であり、冬場のピーク時には300万本もの水仙が咲き誇り、遊歩道となって灯台へと誘う。

愛媛県
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松山市

釣島灯台

愛媛県松山市の西方約5kmに位置する釣島に建つ、明治期に建設された石造の歴史的灯台。愛媛県初の西洋式灯台であり、敷地内に付帯する灯台職員用の宿舎・倉庫と共に保守され、当時の面影を今に遺す。松山市有形文化財に指定。

千葉県
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いすみ市

太東埼灯台

千葉県南東部、九十九里浜の南端の高台に建つ円形中型灯台。当初、海沿いに建てられた灯台は海岸浸食で倒壊の恐れが生じ、1972(昭和47)年、100m後方の現在の場所へ移築された。

京都府
京都府

京丹後市

経ヶ岬灯台

京都府北部にある丹後半島の最北端に建つ灯台。灯台のレンズはフランス製の第1等フレネルレンズで国内でも貴重なもの。通常は内部に入ることができないが、秋の一定期間のみ一般公開される。

青森県
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下北郡東通村

尻屋埼灯台

東北初の洋式灯台。古くから難破船の多い岬として恐れられていた尻屋崎。明治に入り世界各国との貿易を進めるにあたり船舶安全のために建てられた。レンガ造灯台としては高さ日本一を誇る。2022年12月、国の重要文化財に指定。

北海道
北海道

檜山郡江差町

鴎島灯台

かつてニシン漁や北前船の交易場として賑わいを見せた鴎島に建つ灯台。沖合500mに浮かぶこの島の航路標識である灯台は、現在は外側に階段と手すりが取り付けられ、自由に登れる展望台として訪問客を楽しませている。

和歌山県
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東牟婁郡串本町

樫野埼灯台

和歌山県串本町の東の沖合約1.8kmにある「紀伊大島」にたたずむ、日本で最初の石造灯台。灯台のそばにある螺旋階段から上ることができ、断崖から太平洋を望む。

広島県
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竹原市

大久野島灯台

広島県竹原市に属し、瀬戸内海に浮かぶ大久野島に建つ灯台。難所とされる「来島海峡」を避けるための航路に置かれた航路標識の1つで、現在のものは2代目。初代の大久野島灯台は香川県の「四国村」に移設されている。

和歌山県
和歌山県

東牟婁郡串本町

潮岬灯台

本州最南端の紀伊半島・潮岬に建つ灯台。開国直前の「改税条約」に基づいて建設した8基の灯台のうちの1つで、紀伊半島沖は海上交通の要衝でありながら、航海が難しい海域でもあったため、潮岬灯台の建設は急ピッチで進められた。

和歌山県
和歌山県

和歌山市

友ヶ島灯台

明治初期に建設された歴史的価値の高い石造の洋式灯台。紀淡海峡に浮かぶ無人島群「友ヶ島」の中心となる沖ノ島に建つ灯台で、砲台跡など島にはかつて軍事要塞島だった名残が残る。国の登録有形文化財。

海と灯台のまち紹介
海と灯台のまちについて

「海と灯台のまち」について

美しい灯台を含む、そのランドスケープを町づくりに生かす志をもった先駆的な自治体を「海と灯台のまち」とし、連絡会を設置します。

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構成自治体

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「海と灯台のまち」ネットワークには、2024年現在、60市町村が参画。「海と灯台ウィーク」などを協働しています。

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