島根県 松江市 美保関灯台
島根半島東端の地蔵崎の先端に位置する灯台。山陰最古の石造灯台で、岬からは日本海を望み、晴れた日には隠岐の島を見ることもできる。2007年には灯台として初めて国の登録有形文化財に登録された
灯台データ
- 初点灯: 明治31(1898)年
- 灯台の高さ: 14m
- 灯りの高さ: 82.9m
- 形状: 白塔
- 灯質: 単閃白光
- 光達距離: 約44km
- レンズ・灯器: LB-M60型
- 構造: 石造
- 設計者: フランス人技師
地理データ
地理:豊かな海の命を育むリアス式海岸
地蔵崎は、複雑に入り組んだリアス式の海岸部と断崖の景観が特徴。岬の南側には照葉樹林があり、植物を観察しながらの散策も可能。
地形:日本海の荒波がつくり出した断崖
地蔵崎を囲む厳しい日本海。この荒波がつくり出した断崖絶壁や海食崖は島根県のジオサイトとしても知られており、長い年月がつくり出している。
歴史:流刑のための滞留地として数々の歌に残る
流刑地としても知られる隠岐国への待機場所として美保関で過ごした都人も多く、小野篁(たかむら)や後醍醐天皇が美保関の景色を歌に残している。
信仰:美保神社の祭神であるゑびす様
美保神社では事代主命(ゑびす様)を祀る。一番鶏の鳴いた時間が原因でゑびす様がワニに足をかまれたという神話から、美保関では鶏を飼ってはいけないといわれる。
漁業:イカ釣り漁船が行き交う漁場
島根半島と境港がゆるやかな湾を形成し、イカをはじめ多種多様な魚介類がすむ良質な漁場。行き交う船のいさり火は情緒を感じさせ、これを眺めに訪れる人も多数。
その他:漁港を中心に広がるレトロ観光エリア
美保関の玄関口ともいうべき漁港の周辺には、レトロな街並みが魅力の「青石畳通り」や、ゑびす様を祀る美保神社など、観光スポットも多い。
食文化:新鮮な海の幸が年間を通して楽しめる
近海で獲れるイカやサザエ、松葉ガニといった新鮮な魚介が名物。美保関灯台そばの灯台ビュッフェでは珍しい「カメノテ」を使ったカクテルを期間限定で楽しめる。
伝統芸能:氏子総出での「ホーラエッチャ」
美保に伝わる民謡踊り「ホーラエッチャ」。神話の「国譲り」の儀にちなんだ「諸手船神事」で船乗りたちが歌い踊る民謡が、現代にも受け継がれている。

「海と灯台のまち」の灯台をもっと見る
日南市
鞍埼灯台
宮崎県日南市の沖に浮かぶ周囲約9.5kmの「大島」の南端にそびえる、日本初の無筋コンクリートの灯台。フランス人が設計し、部品も同国から輸入するなど当時の最新技術を注ぎ込んで建てられた。近代化産業遺産と登録有形文化財に指定されている。
下田市
爪木埼灯台
伊豆半島の東海岸から太平洋に突き出た須崎半島の先端に建つ灯台。周辺は爪木崎自然公園として整備されている。野水仙の群生地であり、冬場のピーク時には300万本もの水仙が咲き誇り、遊歩道となって灯台へと誘う。
下閉伊郡普代村
陸中黒埼灯台
1947(昭和22年)に地元漁協が「普代灯柱」として設置。三陸復興国立公園の海岸段丘の景勝地に建ち、青い海と山の緑にひときわ映える白亜の灯台。北緯40度線上の灯台として、日本海側の入道埼灯台(秋田県雄鹿半島)と対をなす。
敦賀市
立石岬灯台
西洋技術の導入初期である明治時代に建設された歴史的灯台。現存する64基のうちの1基。敦賀港最初の文明施設となるこの灯台は、港湾都市・敦賀の将来の発展を象徴するモチーフとして市章にも使用されている。
石垣市
平久保埼灯台
八重山列島の石垣島北部にのびる平久保半島の北端、平久保先に位置。17世紀に平久保遠見台が置かれ、往来する外国船の監視が行われていた歴史を持つ。現在建つのは日本復帰前に琉球政府が建設したもの。
檜山郡江差町
鴎島灯台
かつてニシン漁や北前船の交易場として賑わいを見せた鴎島に建つ灯台。沖合500mに浮かぶこの島の航路標識である灯台は、現在は外側に階段と手すりが取り付けられ、自由に登れる展望台として訪問客を楽しませている。
志摩市
安乗埼灯台
全国的にも珍しい四角柱型の灯台。入り組んだ海岸で暗礁が多く、江戸時代には灯明台が置かれていた海の難所に建てられた。全国に16基ある「のぼれる灯台」のひとつで、バルコニーから穏やかな的矢湾と波が打ち寄せる太平洋が一望できる。「日本の灯台50選」のひとつ。
丹生郡越前町
越前岬灯台
海抜131mの断崖の上に建つ白亜の灯台。岬からの絶景は「日本の夕陽百選」にも選ばれている。越前海岸周辺は日本海側随一の「日本三大水仙群生地」として知られ、冬になると灯台は一面に咲く越前水仙に彩られる。
中頭郡読谷村
残波岬灯台
沖縄本島、東シナ海に面する残波岬の突端に建つ。終戦後、米軍の実弾練習場だった場所に建てられた白亜の灯台で、日本返還後に初点灯。灯台周辺は現在、沖縄海岸国定公園に指定され、沖縄本島有数のスポットとなっている。
長崎市
伊王島灯台
1866(慶応2)年、米・英・仏・蘭の4ヶ国と結ばれた江戸条約により、全国8ヶ所に設置された灯台の一つ。日本初の鉄造六角形の洋式灯台でもある。灯台のドーム型の天井部分は、原爆の被害を受けつつも、そのままの形状に復元された。
笠岡市
六島灯台
岡山県の最南端とされる「六島(むしま)」に建つ灯台。大型船舶が往来する海域ながら、潮流が速く事故が多発していた六島と香川県・荘内半島の海域の安全のために建てられた。現在も不動フレネル式レンズを残す貴重な灯台でもある。





