岩手県 大船渡市 碁石埼灯台
末崎半島の先端となる碁石岬に建つ灯台。沿岸小型標識として、入り組んだ沿岸や大船渡湾などを航行する船舶の目標として設置された。三陸復興国立公園に指定された碁石海岸の一角として、灯台周辺は整備されている。
灯台データ
- 初点灯: 1958(昭和33)年
- 灯台の高さ: 10.5m
- 灯りの高さ: 36.3m
- 形状: 白塔形
- 灯質: 単閃白光
- 光達距離: 約23km
- レンズ・灯器: 不明
- 構造: コンクリート造
- 設計者: 不明
地理データ
地理:属するのは日本最大のジオパーク
リアス式海岸に分類される碁石海岸は、「三陸ジオパーク」のジオサイトの1つとして国の「名勝及び天然記念物」に指定。その複雑な地形が産み出す“碁石八景”は、奇岩や小石浜まで変化に富んだ景勝地となっている。
気象:冷夏の原因ともなる「やませ」
沖合で暖流と寒流がぶつかり、偏西風「やませ」が吹く影響で夏場は涼しい。冬もほぼ積雪はなく比較的温暖。
歴史:地元に漁業の基礎を築いた「オットセイ王」
明治時代にオットセイ漁で巨万の富を築いた水上助三郎。彼はアワビやカキの養殖など、“つくり育てる漁業”の先駆者として、地域漁業に貢献したという。
信仰:歴史が息づく熊野神社
鎌倉時代、浜に神輿や仏体を乗せた船が流れ着き、それを祀ったとの伝説が残る神社。有形文化財の「懸仏」の他、獅子頭、高麗犬など指定文化財を多数所有する。
漁業:本州有数の水揚げを誇るサンマとイナダ
大陸棚や親潮・黒潮がぶつかる潮目によってプランクトンが繁殖し、世界三大漁場の1つとなっている三陸沖を漁場に、サンマやイナダは本州有数の水揚げ高を誇る。
その他:ワカメ養殖発祥の地
全国ブランドの牡蠣やホタテなど、養殖が盛んな地域として知られるが、とりわけワカメ養殖は零細漁民の貧困を改善するためにこの地で始まったといわれている。
食文化:五穀豊穣と家内安全の「みずき団子」
新鮮な魚介類と秋の風物詩「サンマの塩焼き」で知られる三陸。一方で、五穀豊穣を願う小正月の「みずき団子」や、農耕作業の休憩で食べた「かま餅」なども有名。
伝統芸能:熊野神社の信仰に由来する「門仲組虎舞」
虎舞に曲芸的な要素が加わった踊り。熊野神社の宝物の1つ「獅子頭」への民間信仰に由来し、祭典で獅子舞を奉納して「悪霊退散、五穀豊穣、大漁」を祈願する。

「海と灯台のまち」の灯台をもっと見る
檜山郡江差町
鴎島灯台
かつてニシン漁や北前船の交易場として賑わいを見せた鴎島に建つ灯台。沖合500mに浮かぶこの島の航路標識である灯台は、現在は外側に階段と手すりが取り付けられ、自由に登れる展望台として訪問客を楽しませている。
日向市
細島灯台
細島港入口の日向岬に位置する灯台。1910(明治43)年に赤レンガ造りの灯台として造られ、1941(昭和16)年に現在の灯台に。半円アーチ型の出入り口、バルコニーを支える持ち送りのデザインが特徴的。2019(平成31)年に国の有形文化財に登録された。
下関市
角島灯台
日本海側に造られた灯台としては初の大型灯台。無塗装の灯台は日本に2基あるが、そのうちの1つ。レンズは日本に5基しかない第1等フレネルレンズで、高い歴史・文化的価値を認められており、常時一般公開されている「参観灯台」でもある。
積丹郡積丹町
神威岬灯台
アイヌ語で「神」を意味する“カムイ”の名を冠する灯台。灯台へ続く遊歩道「チャレンカの小道」は起伏に富み、300度で見渡せる丸い水平線や神秘的な「積丹ブルー」の海など、まさに神の領域のような絶景の中に建つ。
下閉伊郡普代村
陸中黒埼灯台
1947(昭和22年)に地元漁協が「普代灯柱」として設置。三陸復興国立公園の海岸段丘の景勝地に建ち、青い海と山の緑にひときわ映える白亜の灯台。北緯40度線上の灯台として、日本海側の入道埼灯台(秋田県雄鹿半島)と対をなす。
肝属郡南大隅町
佐多岬灯台
九州最南端の大隅半島佐多岬の先に浮かぶ大輪島に立つ灯台。江戸幕府が諸外国と結んだ条約に基づいて建てられた8つの灯台のひとつで、「日本の灯台の父」と呼ばれるイギリス人技師ブラントンが設計した。初点灯時は鉄造だったが、太平洋戦争の空襲で大破し、コンクリート造に建て替えられた。
出雲市
出雲日御碕灯台
島根県出雲市にある「島根半島」の西端に建つ灯台で、石造の灯台としては43.65mと日本一の高さを誇る。全国に5基しかない第1等フレネルレンズが現役で稼働している灯台で、その文化的価値も高く評価されている。
石巻市
金華山灯台
天平時代(8世紀)に我が国で初めて金を産出し、朝廷に献上したとされる島「金華山」の東端に位置する灯台。灯塔の石材は花崗(かこう)岩で、石造灯台としては東北地方最古。北米大陸から日本への航海における最初の道標となる灯台としても知られる。
土佐清水市
足摺岬灯台
四国の最南端に建つ灯台。第二次世界大戦中に米軍機の機銃掃射を受けた歴史を持つこの灯台は、老朽化に伴いデザイン灯台へと一新。そのロケット型のフォルムには地域発展・世界平和などの願いが込められている。
鶴岡市
鼠ヶ関灯台
源義経が頼朝の追討を逃れ、平泉へと渡る途中で上陸したという伝説が伝わる弁天島に建つ灯台。島の手前に厳島神社、灯台の足元には赤い鳥居の金毘羅神社と2つの神社が設置され、鼠ヶ関の漁民の安全を見守っている。
西津軽郡深浦町
艫作埼灯台
白神山地を仰ぐ青森県深浦町の海岸線に建つ灯台。日本海北部の灯台では最大級の高さを誇る。青森県北部の龍飛岬と秋田県男鹿半島の入道崎の中間に位置し、漁船や南北を航行する船を広範囲に見守る。
七尾市
能登観音埼灯台
大正時代、七尾湾を航行する船舶の安全を確保するため石川県が建設。当初は七尾湾口灯台と名付けられたが、1966(昭和41)年に現在の名称に。1986(昭和61)年、機器自動化に伴い、形も四角形ビルディング型から白色塔形に建て替えられた。





