北海道 利尻郡利尻富士町 鴛泊灯台
利尻島の北端・ペシ岬の中腹に建つ灯台。晴れた日には隣の礼文島のほか、サハリン島を見ることもできる。島内には利尻山やオタドマリ沼といった景勝地が点在し、利尻礼文サロベツ国立公園の一部として指定されている。
灯台データ
- 初点灯: 1892(明治25)年
- 灯台の高さ: 9.4m
- 灯りの高さ: 76m
- 形状: 白塔形
- 灯質: 単せん白光
- 光達距離: 約38.8km
- レンズ・灯器: LB-M30型灯器(建設時は第六等閃光フレネルレンズ)
- 構造: コンクリート造
- 設計者: 不明
地理データ
地理:火山によって形成された円形の島
利尻島の語源はアイヌ語の「リ・シリ(高い島)」。標高1700m以上の利尻山を中心とした火山島で、灯台のあるペシ岬も頂上部の標高は93mと切り立った場所である。
気象:寒さが厳しい北の大地
北海道のなかでも北側に位置するため冬の寒さは厳しく、観光もオフシーズンとなる。3月に雪どけが始まるが、流れ込む暖気の影響で「彼岸荒れ」と呼ばれる低気圧の嵐が毎年起こる。
歴史:ロシアとの国境も近く、外国人が訪れたことも
火山活動によって島が形成され、旧石器時代には人が住んでいた。江戸時代には、北方の島が近いこともあり国境警備のために会津藩士が派遣された。
信仰:海と山の平穏と豊漁を願う伝統の祭礼
灯台の近くにある利尻山神社は山の神、海の神、食べ物の神の3神をまつり、島内一のパワースポットとも称される。7月の例大祭では神輿の渡御の他、天狗や獅子舞も姿を見せる。
漁業:北の海が育てた絶品海鮮
島の名を冠する「利尻昆布」は特に有名で、夏の最盛期には昆布干しの風景が見られる。6月からはウニ漁も解禁となり、新鮮なウニが島内の飲食店などで提供される。
その他:島内に点在する絶景をめぐる観光が盛ん
ペシ岬をはじめ、湖面が鏡のように景色を映す姫沼、さらに北海道銘菓のパッケージのモデルとなった景色が見られる「白い恋人の丘(沼浦展望台)」など、絶景スポットも多く観光客が多い。
食文化:島で獲れる魚を用いた三平汁
北海道の郷土料理のひとつ「三平汁」も食されている。昆布だしをベースに、利尻では「ソイ」というメバルの仲間やタラなどを使った三平汁が親しまれている。
伝統芸能:道南に伝わる伝統の神楽は利尻にも
松前地方に伝わる「松前神楽」の一部が利尻島にも伝わっている。北見富士神社・仙法志神社の例大祭で舞われる四箇散米舞(しかさごまい)は薙刀や太刀を使う舞で、伝統芸能として受け継がれている。

「海と灯台のまち」の灯台をもっと見る
京丹後市
経ヶ岬灯台
京都府北部にある丹後半島の最北端に建つ灯台。灯台のレンズはフランス製の第1等フレネルレンズで国内でも貴重なもの。通常は内部に入ることができないが、秋の一定期間のみ一般公開される。
竹原市
大久野島灯台
広島県竹原市に属し、瀬戸内海に浮かぶ大久野島に建つ灯台。難所とされる「来島海峡」を避けるための航路に置かれた航路標識の1つで、現在のものは2代目。初代の大久野島灯台は香川県の「四国村」に移設されている。
長崎市
伊王島灯台
1866(慶応2)年、米・英・仏・蘭の4ヶ国と結ばれた江戸条約により、全国8ヶ所に設置された灯台の一つ。日本初の鉄造六角形の洋式灯台でもある。灯台のドーム型の天井部分は、原爆の被害を受けつつも、そのままの形状に復元された。
佐伯市
水ノ子島灯台
豊後水道の中央部に浮かぶ周囲約300mの無人島「水ノ子島」にぽつんとそびえる灯台。塔体の高さは39mあり、石造り灯台の高さとしては日本で二番目を誇る。極めて小さな孤島であることから建設工事が難航し、1900(明治33)年から4年の歳月を要して完成にこぎつけた。
知多郡美浜町
野間埼灯台
愛知県に現存する最古の灯台。2008年に改修工事が行われた際、レンズが第5フレネル式からLED灯器に変更された。灯台周辺を囲う高さ2.5mの鉄柵は、南京錠を掛けて恋愛の成就を願うカップル向けのスポットとしても広く認知されている。
新潟市西蒲区
角田岬灯台
佐渡海峡を渡る船舶の道しるべとなる灯台。灯台の足元には、源頼朝に追われた義経が舟と共に身を隠したとされる名勝「判官舟かくし」が顔をのぞかせ、眼下には日本海の大パノラマと角田浜の白い砂浜が広がる。
上天草市
湯島灯台
江戸時代、島原の乱の戦略上の要衝となった湯島の西端に建つレトロな灯台。島の高台から島原湾、湯島瀬戸を往来する船を照らす。灯台周辺から眺望する長崎、普賢岳のパノラマは絶景。晴れた日には世界遺産の原城跡が望める。
淡路市
江埼灯台
1867(慶応3)年、江戸幕府と英国公使が兵庫開港に備えて大坂条約締結の際に5つの灯台の建設を約束。その最初に建てられた。「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による御影石を使用した石造りの洋式灯台。
厚岸郡浜中町
湯沸岬灯台
北海道随一となる実効光度82万カンデラの灯台。急に濃い霧が立ち込めることから「霧多布岬」との通称を持つ湯沸岬に建つ。最近では野生のラッコが繁殖し、灯台までの遊歩道から鑑賞が出来る国内でも珍しい場所として知られている。
七尾市
能登観音埼灯台
大正時代、七尾湾を航行する船舶の安全を確保するため石川県が建設。当初は七尾湾口灯台と名付けられたが、1966(昭和41)年に現在の名称に。1986(昭和61)年、機器自動化に伴い、形も四角形ビルディング型から白色塔形に建て替えられた。
石垣市
平久保埼灯台
八重山列島の石垣島北部にのびる平久保半島の北端、平久保先に位置。17世紀に平久保遠見台が置かれ、往来する外国船の監視が行われていた歴史を持つ。現在建つのは日本復帰前に琉球政府が建設したもの。
三浦市
安房埼灯台
一般公募により決定した三浦大根をモチーフとするデザイン灯台。建て直しに伴い、岩礁地帯から200m内側に入った城ヶ島公園内へと移設された。灯台の南東方約400mにある「高根神楽」を照らす照射灯も併設されている。(写真提供/三浦市)





