岡山県 笠岡市 六島灯台
岡山県の最南端とされる「六島(むしま)」に建つ灯台。大型船舶が往来する海域ながら、潮流が速く事故が多発していた六島と香川県・荘内半島の海域の安全のために建てられた。現在も不動フレネル式レンズを残す貴重な灯台でもある。
灯台データ
- 初点灯: 1922(大正11)年12月(1984年2月改築)
- 灯台の高さ: 13m
- 灯りの高さ: 70m
- 形状: 白塔形
- 灯質: 等明暗白光
- 光達距離: 約25.9km
- レンズ・灯器: 第5等不動フレネルレンズ
- 構造: コンクリート造
- 設計者: 不明
地理データ
地理:花崗岩質の山から形成される島
六島は全体が花崗岩でできており、島の中央の「大石山」が海から突き出すような形で島を形成しているため平地が少ない。島の南西部にある灯台からは香川県の荘内半島を望むこともできる。
気象:穏やかな瀬戸内気候と、速く複雑な潮流
温暖・少雨が特徴の瀬戸内海式気候。ただし島が点在するため海峡部の潮流は速く、複雑な動きを見せる。
歴史:坂本龍馬が起こした日本初の海難審判
1867年に六島海域で起きた海援隊のいろは丸と紀州藩の軍艦による衝突事故では、乗り合わせた坂本龍馬らが賠償を求めて係争起こした。日本初の海難審判事故といわれている。
信仰:氏神・大鳥神社の神事「回し神輿」
六島の北東部にある大鳥神社の例祭では、島の男衆が島内の各所や海上をめぐって、「よーまっせ!」と声をかけながら神輿をグルグルと回す「回し神輿」が見られる。
漁業:瀬戸内海の豊富な水産資源が支える漁業
湛江(たたえ)地区では定置網や底引き網、タコ壺漁業を中心として漁業が行われてきた。また六島の名産としてコリコリとした独特の食感の天然ひじきが広まっている。
その他:伝統の麦を使ったクラフトビール醸造
六島にかつて存在した麦畑の復活をめざす「六島浜醸造所」では、六島産の麦100%使用のクラフトビールを醸造、販売に取り組んでいる
食文化:江戸時代から伝わる製法の「鯛の浜焼」
笠岡諸島の沖合では天然の真鯛がとれる。江戸時代にはこの鯛を保存のために稲わらに包んで砂浜に埋めて蒸し焼きにした「浜焼」があり、現代でも贈答品として人気。
伝統芸能:独自の発展を遂げた白石踊り
六島が属する笠岡諸島の島のひとつ、白石島では“一つの唄に対して異なる型の踊りを舞う”という独特の踊り「白石踊り」が継承されている。

「海と灯台のまち」の灯台をもっと見る
東牟婁郡串本町
潮岬灯台
本州最南端の紀伊半島・潮岬に建つ灯台。開国直前の「改税条約」に基づいて建設した8基の灯台のうちの1つで、紀伊半島沖は海上交通の要衝でありながら、航海が難しい海域でもあったため、潮岬灯台の建設は急ピッチで進められた。
竹原市
大久野島灯台
広島県竹原市に属し、瀬戸内海に浮かぶ大久野島に建つ灯台。難所とされる「来島海峡」を避けるための航路に置かれた航路標識の1つで、現在のものは2代目。初代の大久野島灯台は香川県の「四国村」に移設されている。
西津軽郡深浦町
艫作埼灯台
白神山地を仰ぐ青森県深浦町の海岸線に建つ灯台。日本海北部の灯台では最大級の高さを誇る。青森県北部の龍飛岬と秋田県男鹿半島の入道崎の中間に位置し、漁船や南北を航行する船を広範囲に見守る。
相馬市
鵜ノ尾埼灯台
福島県相馬市、鵜ノ尾岬の断崖にそびえる灯台。紺碧の海と松の緑に白い塔体が映える。太平洋と、砂州で外海と切り離されてできた湖「松川浦」にはさまれる陸地に位置し、前後が水面に臨む珍しい景観となっている。
京丹後市
経ヶ岬灯台
京都府北部にある丹後半島の最北端に建つ灯台。灯台のレンズはフランス製の第1等フレネルレンズで国内でも貴重なもの。通常は内部に入ることができないが、秋の一定期間のみ一般公開される。
石巻市
金華山灯台
天平時代(8世紀)に我が国で初めて金を産出し、朝廷に献上したとされる島「金華山」の東端に位置する灯台。灯塔の石材は花崗(かこう)岩で、石造灯台としては東北地方最古。北米大陸から日本への航海における最初の道標となる灯台としても知られる。
和歌山市
友ヶ島灯台
明治初期に建設された歴史的価値の高い石造の洋式灯台。紀淡海峡に浮かぶ無人島群「友ヶ島」の中心となる沖ノ島に建つ灯台で、砲台跡など島にはかつて軍事要塞島だった名残が残る。国の登録有形文化財。
下田市
爪木埼灯台
伊豆半島の東海岸から太平洋に突き出た須崎半島の先端に建つ灯台。周辺は爪木崎自然公園として整備されている。野水仙の群生地であり、冬場のピーク時には300万本もの水仙が咲き誇り、遊歩道となって灯台へと誘う。
利尻郡利尻富士町
鴛泊灯台
利尻島の北端・ペシ岬の中腹に建つ灯台。晴れた日には隣の礼文島のほか、サハリン島を見ることもできる。島内には利尻山やオタドマリ沼といった景勝地が点在し、利尻礼文サロベツ国立公園の一部として指定されている。
厚岸郡浜中町
湯沸岬灯台
北海道随一となる実効光度82万カンデラの灯台。急に濃い霧が立ち込めることから「霧多布岬」との通称を持つ湯沸岬に建つ。最近では野生のラッコが繁殖し、灯台までの遊歩道から鑑賞が出来る国内でも珍しい場所として知られている。
日向市
細島灯台
細島港入口の日向岬に位置する灯台。1910(明治43)年に赤レンガ造りの灯台として造られ、1941(昭和16)年に現在の灯台に。半円アーチ型の出入り口、バルコニーを支える持ち送りのデザインが特徴的。2019(平成31)年に国の有形文化財に登録された。
稚内市
稚内灯台
雪でも視認しやすいよう塗装された紅白のストライプ柄が特徴。建造当時は南側に約900m離れた丘の上にあり、1966(昭和41)年に現在地に建て替えられた際、海面から灯火までの高さが移設前と同じになるよう建てられたため、北海道で最も背の高い灯台となった(塔高42.7m)。「日本の灯台50選」のひとつ。





